~「アスレジャー」とは?~スポーツメーカーを取り巻くトレンドを読み解こう

「スポーツメーカーを取り巻く環境を読み解く!」シリーズの第一弾として、「アスレジャー」を取り上げます!

 

本記事を読んで、スポーツメーカーを取り巻く環境について理解して、ES・面接対策をしましょう!

記事を読み終わった時には、他の学生と比べて「アスレジャー」を語れるようになっています!

 

 

  • 「『アスレジャー』って何?」
  • 「最近『アスレジャー』って聞くけど、スポーツメーカーが売っているアパレルのことかな?」
  • 「『アスレジャー』について就活で問われたらどうしよう?」

 

本記事では、こうした疑問に答えていきたいと思います!

最後には、就活対策もご紹介しています!

 

アスレジャーとは?

「アスレジャー」は、「アスレティック」と「レジャー」の二つの言葉を組み合わせた造語です。

「スポーツ競技」を連想させる「アスレティック」と、「遊び」を連想させる「レジャー」をミックスさせたもの、もしくはそれらの中間のものであることが分かります。

しかし、その定義は少し難しいです。「アスレジャー」と言っても、「スポーツで着る服を、日常のファッションスタイルに取り込むこと」なのか「スニーカーやパーカー、ジャージなど、スポーティーなものを日常のファッションに取り込むこと」なのかハッキリしていません。

出典:VOGUE

アスレジャーファッションは、アメリカが発祥だと言われます。

アメリカでは、元々パーカーやスニーカーを着用していた人は多いです。そのためか、アメリカでアスレジャーというと、「スポーツで着用するウェアをそのまま私服に取り込むことを指すこと」が多い印象です。

アメリカではセレブ達も「アスレジャー」ファッションを採用しています。アメリカの大学では、女子大生がコンプレッションタイツ一枚に、上はパーカーというスタイルのファッションを見かけます。

しかし、一方で「アスレジャー」の解釈を難しくさせていることがあります。例えば、男子学生がサッカーのユニフォームとデニム姿で登校しています。これを「アスレジャー」と言って良いのでしょうか...。

 

日本の「アスレジャー」を見てみましょう。日本では、「スポーツ競技では使用しないが、パーカーやスニーカー等の着心地が良いものをファッションに取り込むこと」を「アスレジャー」と言っている印象があります。日本でスポーツウェアをそのまま私服として着用している人を見つけるのは難しいと思います。スポーツメーカーのカジュアルアパレルが、そのデザイン性と機能性から「アスレジャー」に分類されていることが多い気がします。

 

したがって、アスレジャーと言っても、地域・国、コミュニティー、文脈によって変わります。以下の二つの解釈を覚えておきましょう。

 

『アスレジャー』

①「スポーツで着用するウェアをそのまま私服に取り込むこと」

②「スポーツ競技では使用しないが、パーカーやスニーカー等の着心地が良いものをファッションに取り込むこと」

 

日常会話では、このどちらか一方、もしくはその両方の意味合いで使われると思います。その時々の文脈に合わせて使用すればいいと思います。

 

アスレジャー市場

スポーツ市場が飽和状態となってきているので、様々なスポーツメーカーが、新しい市場として「アスレジャー」市場に力を入れています。

「アスレジャー」市場は、近年急速な拡大をしていると言われます。

アスレジャー市場の分析については、最新の情報を手に入れてもらった方が良いです。

アスレジャー市場はまだ不確定要素があって、市場の変化が起こる可能性があるので、本記事では数字を用いたアスレジャー市場の分析はしません。

それに関しては、最新の他サイトの記事に譲ることにします。

 

「アスレジャー 市場」と検索してみてください。

様々な記事を発見することができます。その代わりに、アスレジャー市場の分析時に気を付けるべきポイント2つをご紹介します。

 

①「アスレジャー」という言葉の定義

アスレジャーについての記事は、アスレジャー市場が拡大傾向にあることを、何らかのデータなどを用いて根拠を示しています。

しかし、そのデータ元は、「スポーツウェア全体の売上」であったり、「特定のセクションの売上」であったり様々です。

「スポーツウェア全体の売上」が上がっているからといって、人々が私服でスポーツウェアを着ているとは限りません。単純に、スポーツをする人が増えているのかもしれません。

何のデータを引用しているのかを気を付けた上で、アスレジャーの記事を読むようにしましょう。

 

②分析の対象となっている年

アスレジャーについての記事を読む際に、気をつけるべきポイントの二つ目として、「その記事がいつの話をしているのか」ということを挙げます。

現在好調のアスレジャー市場も、いつまで続くかは分かりません。消費者の好みの移り変わりは早いです。実際に、アスレジャーの市場拡大のかげりを指摘する記事もちらほら出てきています。

読んでいる記事が、今年のことなのか、一年前なのか、二年前なのかを意識してください。もし数年前の事実が書かれている場合は、「今は違うかもしれない」という疑いの目を持って読んでみてください。

 

スポーツメーカー×アスレジャー

スポーツメーカー視点に立ってみると、「アスレジャー」をどう定義すべきかがものすごく難しいです。というのも、ある商品の売上を「アスレジャー」か「スポーツ用品」のどちらに計上すれば良いか分からないからです。

例えば、あるお客さんが、コンプレッションウェアを買ったとします。そのお客さんが、コンプレッションウェアをスポーツで使用しているのか、もしくは日常のファッションとして使用しているかが分かりません。

「アスレジャーという言葉の定義の難しさ」と、「アスレジャー市場の把握の難しさ」から、日本のスポーツメーカー界は、「アスレジャー」という言葉を使わない傾向にあります。

 

アスレジャー×就活

ここまででアスレジャーの特性を理解したところで、就活において「アスレジャー」をどう使って良いかについて、筆者の考えを3つご紹介します。

1.「アスレジャー」という言葉を使わない

アスレジャーという言葉を使用すると、そこに相手との「アスレジャー」の定義の違いが存在するかもしれません。万一、相手側のミスだとしても、あなたの知らないうちに「話をしづらい人」と思われているかもしれません。

そのため、自分から「アスレジャー」という言葉を使わないことが無難です。もし相手側から使ってきた際は、「アスレジャー」という言葉が使われている文脈を把握して、「アスレジャー」の意味を相手に合わせて考えるようにしましょう。その上で話をするようにしましょう。

 

2.「アスレジャー」という言葉の定義をはっきりさせる

アスレジャーという言葉を使わない方が無難だとお話しました。しかし、面接官が「アスレジャー市場についてどう思いますか?」と聞いてきたり、GDで他の学生が「アスレジャーにもっと力を入れるべきだ!」と述べるかもしれません。

そうした場合は、「アスレジャー市場を○○と定義しますと...」、「アスレジャーの定義から確認しましょう」と対応すると、面接官にはあなたがしっかり考えていることをアピールできます。GDにおいては、グループの議論の焦点を定めることで議論が円滑になります。

また、筆者の知人の中には、スポーツメーカーの面接で「私服へのこだわり」について聞かれた人がいました。その際に、あなたが「アスレジャーファッションが好きで……..パーカーやスニーカーを多く使用します」と述べてしまい、もし面接官がアスレジャーの定義について細かい人だったら、「あまり知らないのか」と思われ、あなたが浅はかな人だと思われてしまいます。

アスレジャーという言葉が出てきたら、この戦法を使ってみてください!

 

3.「アスレジャー」市場の限界や難しさを理解していることを伝える

アスレジャーについて語る際の追加のアドバイスです。

もし、あなたがアスレジャー市場における施策を語る際には、「今後アスレジャー市場を○○することで開拓していきます」と述べるだけでなく、「もちろんアスレジャー市場について今後の伸びについて懸念する声はありますが、○○という施策は△△であるために一定の成功を収めることができます」と一言付け加えると説得力が増します。

周りの学生よりも一段上の知識もしくは、思考力があるような印象を与えることができます!

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