【甲子園の舞台裏】皆知らないけど、実はめちゃ大変….甲子園を陰で支えるスポーツメーカーの苦労とは
甲子園の裏の裏を、スポーツメーカーで働く私が話させて頂きます!
本記事を読んで頂いて、もっと甲子園を見るのが楽しくなるのを期待しています!
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みなさんこんにちは!
今年も夏の甲子園のシーズンがやってきました!
毎年涙なしには、夏の甲子園を見ることはできません。
非常に楽しみで一杯です!!!
賛否はありますが、
炎天下の下、泥と汗と涙、友情に、根性。
陰で支える野球部員、マネージャー、保護者、寮母さん、恩師などなど、
数多のストーリーが私たちの感動を呼び起こします。
ただ、
こうした「感動の裏の裏に」、実は、スポーツメーカーの中の人たちは、
甲子園需要を獲得するために、必死に働いているわけです。
スポーツメーカーの中では、
「甲子園が決まると、売り上げは上がるけど、大変だぞ…」といった声を耳にします。
スポーツメーカーで働いている身として、
その舞台裏を知っている限りお教えします!!!
甲子園時のスポーツメーカーの主な仕事
甲子園出場が決まってから、甲子園が終わるまでにスポーツメーカーが関わる主な仕事は以下の二つです。
1.シェア獲得
2.記念品
1.シェア獲得
それでは、まず1のシェア獲得の話からしましょう。
まず、初めに、皆さんが「スポーツメーカー×甲子園」で想像が付くのが、
選手が身に着けるアイテムのシェア率かと思います。
甲子園は、学生スポーツとは言えど、世間の注目度はものすごく高いです。
感覚ではありますが、プロ野球よりも、多くの人が興味を持っていると言っても過言ではないくらいです。
多くの人が見て、憧れの舞台となる甲子園は、スポーツメーカーにとって格好の宣伝の場であります。
この甲子園のタイミングで、スポーツメーカーによっては、
未発売商品のグローブやバットを使用してもらって、
甲子園から話題を作るというマーケティング活動を行ったりしています。
「○○高校の△△君が使っているグローブは、何だ?」「○○君のバット、××社の最新モデル疑惑」といった情報がSNSなどで話題となります。
ちなみに、シェアを測るとき、チーム購入品と個人購入品があります。
チーム品は、ユニフォーム、帽子、バッグなどになります。
個人購入品は、グラブ、バッド、スパイクなどになります。
学校ごとに、何がチーム品で何が個人購入品かは異なるので、一概には言えませんが。
チーム品について、野球の場合、一つの学校でもアイテムによって、メーカーが異なることが多いです。
サッカーなどは、ユニフォームが○○社なら、ジャージも、ビブスも、リュックも○○社の商品を使用していることが多いです。
野球は、ユニフォーム、帽子、バット、グローブ、手袋、スパイク、トレシュー、キャッチャー防具、ヘルメット、バッグ、プラクティスシャツ…とそれぞれのアイテムのシェア率を把握しなくてはいけないので大変です。
さて、
甲子園の時のスポーツメーカーの人の仕事ですが、
アイテムシェア率に関しては、
甲子園出場が決まってから頑張ってどうこうとなるものでもないので、その前に勝負はあらかた決まっています。
甲子園決まってから、このバット良いですよ!と売りに行っても、今までずっと使用してきたアイテムと異なるものを使うのには抵抗はあります。
チーム品も、日ごろどれだけ監督、スタッフの懐に入っているかで決まってしまっています。
そのため、甲子園が決まってからシェア率を大きく動かすことは難しいです。
甲子園時の仕事としては、
甲子園の試合の時は、会場に行って、グラブやバットなどの一人一人の使用アイテムを確認します。
双眼鏡を持っていて、あまり試合内容に一喜一憂しない人がいたらそれはスポーツメーカーの人かもしれません!
以上が、シェア獲得の説明でした!
2.記念品
続いて、甲子園出場時の記念品についてお話をします。
全国大会に出場するような高校にいた人は分かるかもしれませんが、
甲子園に学校が出場するとなると、大量の寄付金が学校に入ってきます。
その寄付金を、様々な記念品にあてていくわけです。
ここで、スポーツメーカーは、この商品の受注を受けたいのと、
受けた後、甲子園全国大会までに何とか間に合わせて納品しなくてはなりません。
商品の受注は、甲子園出場前に、どれだけその学校と関係性を築けているかに関わってきます。
ちなみに、甲子園に出るとなると、どんな商品を買うのでしょうか?
大体、以下のものが挙げられます。
メガホン、記念タオル、記念ユニフォーム上下、帽子、移動シューズ、記念Tシャツ、記念ボール、etc.
甲子園出場している選手の足元を見てみてください。
皆ピカピカの移動シューズを履いていることが多いですよ!
それは、甲子園出場が決まってから、購入をしているのです。
上記の中で、大変なのがユニフォーム上下だと言われています。
ほとんどの学校で、新しいユニフォームで、場合によっては、「○○大会記念」などの名前を入れています。
なぜ大変なのでしょうか?
7月下旬に甲子園出場校が決定します。
そして、甲子園の試合は、8月初旬スタートです。
その間、1週間から2週間です。
その間に、ユニフォームを作らなくてはいけないのです。
普段、ユニフォームの作成には、1か月から2か月位かかります。
それを1~2週間で仕上げなくてはいけないのです。
営業がサイズ合わせをして(採寸)、発注をかけて、工場が短納期で生産して、ユニフォーム本体が仕上がったら、高校別のマークを入れるためにマーク会社に送って、加工してもらったら学校に届けて、選手一人一人に配るる!
これが実は、非常に大変!!!
期間がないですし、甲子園という大きな舞台。
ミスは許されません。
しかし、発注時にサイズを間違えてしまう…。
工場が作り間違える…。
生地が足りなくなってしまった…。
人が行うことなので、こんなトラブルが起こってしまうのです。
こうしたトラブルを一つ一つ対応しながら、何とか進ませていきます。
時には、配送業者を使用して配送すると遅いので、
メーカーの人間が、四国から大阪まで運転して何とか商品を届けたりします。
体力的にも疲弊しますが、神経を非常に使います。
これが故に、
「注文を貰えるのは良いけど…」となるわけです。
もし、何かミスが起きて高校の監督スタッフが怒ってしまって、次年度より注文がゼロになってしまうことだってあります。
これをユニフォーム上下だけでなく、帽子、記念タオル、メガホン、などの商品すべてをマネジメントしていくのは非常に大変です。
甲子園の裏の裏 × スポーツメーカー
実は、甲子園の裏の裏では、
スポーツメーカーの人たちが綱渡りで懸命に働いているのです。
スポーツメーカーに入ったのに配送業者の仕事をしたり、地道なチェックを何度も何度もしたり、炎天下の中練習が終わる生徒を待ったり…
決して華やかではないことが多々あります。
こうした仕事を「泥臭い」と表現する人もいます。
しかし、これが「泥臭い」だとしたら、私は「泥臭いって楽しいな」と思います。
甲子園に出場する監督や選手とコミュニケーションを取れて、彼らを陰で支える。
非常にやりがいがあります。
何とか納品したそのチームが試合の時は、ついつい感情が入ってしまいます。
どこかのスポーツチームに関わって、そのチームと共に戦っているような気持になれる。
これこそスポーツに関わる仕事の魅力ではないかと思います。
甲子園の仕事を、大変、大変、アピールをしてきましたが、
現場に近い仕事で非常に対しい側面もあるということです!
やっぱりスポーツメーカーはおススメです!!!
スポーツメーカーへの就職を目指してね!っていうサイトなので、
最後は、スポーツメーカーの仕事の宣伝で終わらせていただきました!(笑)